本漆金継ぎ
その名の通り、本漆を用いて器の修復を行う、日本の伝統的な修復技法の一つです。日本の歴史を遡ると、およそ16000年前の縄文時代から使われていたというから驚きです。日本の暮らしに古の頃よりある、そんな漆を使って器を修復していきます。
修復例








メリット
- 天然素材の漆を用いるため、仕上げ後も食器として使用でき、安心安全です。
- 時間をかけてゆっくり仕上げていくため、ていねいに器の修復を行うことができます。
- 耐熱・耐油・耐水。漆は耐久性に優れていて末長く大切にしていただけます。
デメリット
- 漆かぶれのリスクがあります。場合によっては日常生活が困難になることもあります。本当に注意が必要です。
- 手間ひまがかかる。漆が乾くまでにたくさんの時間を要するため。
- 材料の管理と入手が少し難しい。
こんな方におすすめ

天然素材で器を修復したい

時間がかかっても、伝統的な金継ぎの技法を学びたい
金継ぎは手間暇がかかりますが、その分出来上がった時の達成感と嬉しさはひとしおです。目と指先で今まで何気なく使っていたお気に入りの器を感じて修復していく過程で、その器に対する愛着もとても増して、さらに大切にしようと思うようになります。そして、この器を作った作り手さんにも思いを馳せ、より一層その器が大好きになるのです。
時間がかかるからこそ、得られる様々なプレゼントも本漆金継ぎの魅力の一つです。
どうしても捨てられない器がお手元にあるのでしたら、ぜひ一度本漆金継ぎを体験されてみてください。きっとはまりますよ!