2020年、コロナが世界を襲いました。
その夏、突如パニック発作で救急搬送され、その後も発作が続くために、私は1ヶ月ほど入院しました。
退院後、金継ぎで意識を集中することで、発作が起きにくくなることに気づき、怪しさを感じるとすぐに金継ぎ部屋にかけこみ、1日中。
まさに文字通り【病的に】金継ぎに日々取り組み、短期間でたくさんの量の器の修復を行い、そして数えきれない失敗を繰り返しました。
そのことから、初心者の皆様にかなり寄り添える講師である自信があります。
この経験が金継ぎ歴まだ5年そこそこですが教室をやってみようと思うきっかけになりました。
ゴミを減らしたい

コロナ前から、子供たちを連れてよく遊びに行っていた近所の海。
その砂浜には、たくさんのプラスチックのかけらが散らばっていて
それを眺め、ふと思いました。

このゴミはどこからやってきてどこに行くのか。
どうやったら減らせるのか。
減らす仕組みはどうやったら作れるのか。
私たち人間が、こんなに海を汚してよい訳ない。

点を作りづつける
いても立ってもいられなくて、飛行機に乗って徳島県上勝町へ向かったり、学校行きたくない息子たちを休ませ、特別に埋立地見学させてもらったり、特に用事もないのにゴミ処理場に足繁く通ったり。
今思うと、なかなか怪しい行動をしています。わたし。
でも、その後ご縁があり、福岡市東区にある臨海3Rステーションさんで、2022年晩秋より簡易金継ぎ講座を担当させていただいております。
ゴミという、このなんとも大きく抽象的で、どうとでもとらえることのできるビックワードを「減らしたい」のですが、ビックワードすぎて、どう減らすの?何を減らすの?とよく聞かれます。
自分の目指すところは自分の中ではクリアなんだけれど、それを外に説明するときにすごく大変。
なのでこの「ゴミ」というビックワードを自分なりに因数分解して、自分ができるスキルや興味のある分野と掛け合わせた結果、「金継ぎ」という場所に辿り着きました。
因数分解して「金継ぎ」にたどり着いたのだから、今度は「金継ぎ」を展開すると「ゴミ」に辿り着かなければなりません。
これは、私が自分の金継ぎ教室をこれからどういうふうに運営していくのかの重要な軸になると思います。
こんな教室にしていきたい
金継ぎを通して、ものを大切にするマインドをみなさんと共有することで
これからの地球環境や、私たちの人生の豊かさなどについて一緒に考えていけるコミュニティになれたらいいなと思っています。
思い、情報、スキル、資源
いろんなものが循環するきっかけになれるHUB(ハブ)になりたいです。
金継ぎつくろふ
河東桂子
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