金継ぎの楽しさ、ものを修復する楽しさと、一人でも多くの方に感じて違いただきたく、日々実験しております。
仕上げまでに日数がかかり、かぶれるリスクのある本漆金継ぎ。
1日で仕上がり、かぶれる心配は低い簡易金継ぎ。
簡易と名前ついているけれど、実は作業自体は簡単なわけではなく、漆に比べて材料が取り扱いやすいことから、簡易と名がついているんだと私は思っています。
簡易金継ぎは、修復後食器として使用できない点が残念だなといつも思っていたので、食器に使用しても安全な接着剤などを探して、作業も金継ぎのそれになるだけ近く、初心者の方でも綺麗に仕上げることができる手法を考えてみようと思いました。
メリット・デメリット
本漆金継ぎ

- 漆を用いて、割れたり欠けた器を修復する日本古来の技術。
- 漆を用いるため、場合によってはかぶれたりする可能性もある。
- 漆は速乾性にかけるため、乾燥時間が必要となり全体にかかる時間が数ヶ月に及ぶこともある。
簡易(モダン)金継ぎ

- 漆の代わりに接着剤やエポキシパテを使い器を繕う。
- 修復後の食器としての使用はおすすめできない。
- 1日で仕上げることができる。
- 気軽に金継ぎ作業を楽しめる
同じ手間暇かけたのに
簡易金継ぎと言いますが、作業工程が簡易というわけじゃありません。
むしろ、時間との勝負なので本漆金継ぎよりもある意味難しいとさえ思います。
そして、こんなに手間暇かけたのに、修復後食器として食事をよそおうことができないなんて、残念ですよね。
なので、講座でよくいうのですが「本当に大切な器は簡易金継ぎしないほうがいいです。時が来たら本漆金継ぎでぜひ修復し、食器としてまたお使いください」と。
だけど、仕上げまでに数ヶ月かかることもある本漆金継ぎ。
なかなかとりくめない方も多いのも事実です。
自分で開発することにした

そこで、どうしたら食器としてつかうことのできる簡易金継ぎができるかなーと、いろいろ調べたり実験したりしております。
また。せっかくなので作業自体や使う道具なども本漆金継ぎに寄せることができたらと思っています。
材料は発見できた。
作業も自分で再現できた。
よしできた!
そう思って、金継ぎしたことのない方に、まっさらな状態で体験してもらうと
全然うまくいかなかった。。。
もっと作業性をたかめ、いろいろを簡単にしないと講座として成り立たない。
もうすぐ完成しそうです
そんなこんな、試行錯誤してもうどのくらいでしょうか。
1年以上は試行錯誤しています。
でももうすぐ完成しそうです!やった!
また追ってご報告します。
お楽しみに♡
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